第14回 5月5日 創価学会後継者の日
『負けない人に育ってほしい』
いつも未来部の成長を見守ってきた池田先生。
「みなさんが、思い切り夢を実現してくれることが、私の一番の夢です」
1976年5月5日。大阪にある関西戸田記念講堂で、
未来部の記念勤行会が行われました。
勤行会の前に、池田先生は、未来部と講堂の池に
コイを放流しました。
次々と、バケツの中から、色とりどりのコイが、
池に放たれていきます。
未来部員たちから、大きな拍手が起きました。
それを池田先生が、父親のような笑顔で
見守っています。
「こどもの日」には、こいのぼりを飾ります。
この習わしは“激しい滝をのぼりきった魚は竜になれる”という、中国の古い伝説からきています。
子どもたちが苦難を勝ちこえて、立派に育ってほしいという願いをこめて、日本ではこいのぼりを飾るようになりました。
未来部員たちが、一人残らず、負けない人に育ってほしい。
池田先生はそう願って、池にコイを放つことにしたのです。
未来部員たちといっしょに勤行した池田先生は、
この「5月5日」を「創価学会後継者の日」とすることを発表しました。
池田先生は未来部のみんなを“子ども”あつかいせず、創価学会の未来を担う、大切な“後継者”だと考えていたのです。
この日、先生は未来部のみんなに「6つの指針」を贈りました。
①健康でいこう
②本を読もう
③常識を忘れないでいこう
④決してあせらないでいこう
⑤友人をたくさんつくろう
⑥まず自らが福運をつけよう
のちに、「⑦親孝行しよう」が加わり、
「未来部7つの指針」となりました。
みんなの中には、お父さん、お母さんが、いないという人もいるでしょう。
そうした人もふくめて、全員が“負けない人生”を生きぬくことです。とちゅうで、どんなに苦しいことがあっても、
最後に“自分は勝った!”
“生まれてきてよかった!”と、
晴れやかにゴールを切ることが、最大の親孝行なのです。
ある年の未来部員との会合で、池田先生はこう語っています。
「みなさんは一人も残らず“使命ある人”である。
みなさんの中から、21世紀の世界の、ありとあらゆる分野のリーダーが出てもらいたい。
また出てくると確信している」
「妙法は不可思議(頭では考えつくせない不思議)の法である。
妙法に生きぬく人は、最後には、すべて『所願満足』(願うことがすべてかなう)となる。
心の奥の奥の願いまで、なんらかのかたちで、
必ず満足の結果として実っていく。
みなさんもまた、その証明を、自分の一生をかけてなしとげていただきたい」
少年少女部のみんなは、池田先生から
「勝利」と「世界平和」のバトンを受け取った人たちです。
そして21世紀を生きぬき、次の22世紀の人類へ、
そのバトンをつないでいく、深い深い使命の人なのです。
なるほどSOKA みんなで学ぶ学会の歴史
(少年少女きぼう新聞2024年5月号)